フルクトシルペプチドオキシダーゼ (FPOX)
説明
この酵素は、フルクトシルペプチドおよびフルクトシル-L-アミノ酸の測定に役立ちます。
化学構造
反応原理
フルクトシルペプチド + H2O+O2→ ペプチド + グルコソン + H2O2
仕様
試験項目 | 仕様 |
説明 | 白色の非晶質粉末、凍結乾燥 |
活動 | ≧4U/mg |
純度(SDS-PAGE) | ≥90% |
カタラーゼ | ≤0.01% |
ATPアーゼ | ≤0.005% |
グルコースオキシダーゼ | ≤0.03% |
コレステロールオキシダーゼ | ≤0.003% |
輸送と保管
交通機関: アンビエント
ストレージ:-20℃(長期)、2~8℃(短期)で保管してください。
推奨される再検査人生:2年
開発の歴史
糖尿病の診断に用いられる指標の一つに糖化ヘモグロビン(HbA1c)があります。酵素を使用した HbA1c の測定は、大量の検体の処理に適しており、コスト効率が高くなります。そのため、このような酵素アッセイの開発を求める医療従事者からの強い要望が長年にわたってありました。そこで私たちは「ジペプチド法」を用いた新たな測定法を開発しました。具体的には、このアッセイの酵素として使用できる「フルクトシルペプチドオキシダーゼ」(FPOX)を発見しました。これにより、世界初となるHbA1c酵素測定法の実現に成功しました。この「ジペプチド法」は、血流中のHbA1cをプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)で分解し、FPOXで生成される糖化ジペプチドのレベルを測定するものです。この方法は、簡単・安価・スピーディーというメリットから圧倒的な好評を博し、現在ではFPOXを用いたHbA1c測定試薬が世界中で使用されるようになりました。
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